皆さんもテレビや雑誌などでプラークコントロールという言葉を聞いたことがあると思います。大体の人が歯磨きをすることなのだと理解しているようですが、実際にはそのほかにプラーク(歯垢)の量を減らすための食事指導、歯科医が行う専門的処置なども含まれます。
では、プラークとは一体何なのでしょう?この質間をするとほとんどの人が食べかすのことだと思っているようです。これは大きな間違いで、プラークとは歯の表面に付着している細菌とその細菌が作ったネパネパとした産生物の塊のことなのです。普段は目に見えないので気にならない人も多いのですが、顕微鏡を使うと虫歯や歯周病の原因菌などがたくさん見えます。こうなると歯磨きをしないではいられなくなります。プラークは洗口では取れず、歯ブラシやデンタルフロスなどを使って取り除かなければなりません。その際、プラークテスターという染め出し液を使うと容易に磨き残しをチェックできます。食事の時の注意点としては、粘着性のある軟らかい食物を避けて、繊維性の硬い食物をよくかんで食べ、砂糖の摂取量を抑えたりすることも必要です。
ガムやキャンディーなどはシュガーレスとかキシリトールの製品を選ぶとよいでしょう。
そのほか歯科医が行う専門的処置として歯の表面の研磨、でこぼこな歯並びの矯正治療、不適合な冠や充填物(詰め物)の再製作などが必要なこともあります。長い間、自分の歯で健康でいられるには、プラークコントロールが必要不可欠です。